大島道場 連載第2回「モチベーションの上げ方」

~「出来そうな気にさせる」それが大事です~

 前回「成功体験」の話をしましたが、スタッフのモチベーションを上げるのにも、成功体験は必要です。上手くいった時非常に人間はやる気になりますし、上手くいかなくなった時にモチベーションは低下します。これは普通の話です。要は上手くいく方法を教えられるかです。

 例えば人が物を買う時というのは、①その物に必要性を感じている時、②何のリスクもない時、③他との比較をしたりなどしてお得感があるなどの、感情を動かす引き金となるものがある時です。これらをきちんと踏まえて接客すると売れそうな気がしてきます。そうするとやる気が出てきます。人間というのは、できると思った瞬間にやる気になるのです。だから、できると思えるような話をマネージメントの中でしてあげるのが大事です。そしてそれを実際にやらせてみて、やった時に上手くいった時はそれでいいですし、上手くいかなかった時は、そこを更に検証して、「修正したらもっとこうできるんじゃないの」と、出来そうな気にさせるのです。そうするとモチベーションが上がるのです。

 モチベーションというのは、「叱るな、怒るな、否定するな」が大事です。今の若い子というのは特にそうです。昔のエステ業界では、よく叱ってました。ダメ出しをして、そこで生き残って強くなっていくというのが昔のエステ業界の指導の仕方で、今はそれをすると人がいなくなります。昔の子はバネの圧縮と一緒でバネをどこまで縮める事ができるかでどう跳ねるかだったが、今はバネを縮めようとすると潰れてしまいます。弾き返そうというエネルギーが少ないのです。なので、あまり圧をかけないで、「やってみようよ、できるでしょ!」という声掛けが大事なのです。昔のサロンのマネジメント方法とは、今は全く違うと言う事に経営者は気付かないとダメだと思います。

 また、人が育つには、それぞれ育っていくスピードが違います。例えば一番早いAさんがいたとして、Bさん、Cさんもそのスピードになるよう経営者は合わせようとしてしまいます。「Aさんが出来ているのに、なんでBさんは出来ないの?」というように。AさんにはAさんの習得スピードがあり、BさんにはBさんの習得スピードがあるのです。それにある程度合わせて一人一人育てていくことが大事です。

Profile
株式会社エストラボ 会長
大島 正人

略歴◎フレンチシェフ、大手下着メーカーを経て化粧品や美容商品の企画・製造・販売からOEM製品、サロン経営まで幅広く展開。直営サロンの経営から美容業界のノウハウを習得し、わずか数年で規模を拡大。事業に垣根を設けずに展開するビジネスセンスは、異業種からも注目されている。2014年よりエストラボグループの会長に就任。

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